2020年第一回<稼ぐオフィスへの道>

“稼ぐオフィス”は、
顧客のフィーリングを大切にする、

“稼がないオフィス”は、
自己満足のオフィスを見せたがる

 

 「オフィスとは、見せるための場ではなく、感じてもらうための場である」
これが、寺崎の考える理想のオフィスです。

 巷にあふれる、圧倒的多数のオフィスは、見せるために作っています。

 確かに見た目が良いオフィスにすれば、「いいオフィスですね」と褒められます。
「さすが御社はブランド力がおありですね」とお世辞も言われるでしょう。

 しかし、これではただただお金がかかるだけのオフィスです。
“稼ぐオフィス”にはなりません。

 では、理想のオフィスにするためにはどうしたら良いでしょう?

 寺崎が提唱しているのは、城下町を模倣したオフィスです。どうしてだと思われますか?

 城下町は動きません。オフィスも移動しないものです。

動かないもので売り上げるには呼び込むことが必要です。

 城下町を観察すると、仕組みは一つ、仕掛けは複数あると考えられます。「お客様を呼び込む仕組み」の上で、元々ある動線を利用して、お客様が入りやすい町づくりを心がけています。

 古い郵便局を観光案内所にコンバージョンしたり、蔵をカフェに改装したり、古民家を昔の生活へタイムスリップさせる仕掛けにして、町自体の景観を損なわないように配慮しながら、新しいものに進化をし続けています。

 同様に、これからのオフィスも、場所は動かないが変化し続けていく必要があり、それが「稼ぐオフィスの道になる」と考えているのです。

 例えば、自社への招待は営業からするとしても、出迎え歓迎するのは内勤者がする。お客様を全社一丸となってもてなすことです。

 「社員誰でもが、当たり前に均一なサービスを提供する」ということが大切です。

 何も特別なことを要求するのではありません。仕組みとして流れに沿って行わせるだけです。「ヨビコミの仕組み」とは次の三点です。

一つ、顧客利益を優先させるように仕組みます。
二つ、なんども来てもらえるように仕組みます。
三つ、お客様がファン化するように仕組みます。

 この三点を考えた時、オフィスを豪奢に飾り立てる選択肢はありません。それよりも、顧客に喜んでもらい、何度でも来たいと感じさせることが大切な要素です。

 それに引き替え、“稼がないオフィス”(一般的なオフィス)は見せようとばかりします。

 「来客に喜んでもらうために、体裁のいい受付周りと社長室、応接室をつくろう」と言います。しかし、受付や個室をいくら良くしても、顧客のメリットはないでしょう。

 “稼ぐオフィス”は、その場ではなく、あとから顧客を魅了します。
「オフィス自体は何の変哲もないように思うが、歓迎されていることは肌で感じる」「我々のビジネスを発展させる企画を提供してくれる」「他社にも紹介したい“いい会社”だ」

 このように顧客が感じることから発展していきます。

 外見ではない、想像力を発揮した顧客思いのオフィスです。これを感じ取ってもらえる仕掛けを散りばめた珠玉の知恵の宝庫です。

 何度も招待され、来社するごとに、顧客は魅了されファンになってしまいます。顧客のメリットが豊富にあるからです。

 私の考える“稼ぐオフィス”とは、外回り営業以外の内勤者も営業化して、自社に顧客を呼び込んで、チーム対応の接客をします。

 顧客の先の顧客が欲しがるよう、顧客のための商談づくりを手伝います。顧客に先行利益を得させることで、ファン化して、リピーターになってもらい且つ紹介を促して売上げを向上させる狙いです。

 城下町の説明でも、仕組みは一つ、仕掛けは複数と述べましたが、オフィスの仕組みも「ヨビコミの仕組み」ひとつ、仕掛けはいくつも作れます。ここに社員達の想像力を発揮してもらいます。

 一回作ればいいわけではなく、時代とともに変化させていくものです。何度でもつくり替えていくことができます。

 私は話をするときにプロジェクターを用いませんし、ホワイトボードもさほど使用しません。もっぱら口頭と身振りでの話です。何故なら“稼ぐオフィス”は想像力から生まれるからです。

 あなたの会社独自のオフィスは、あなたの構想力に関係しています。「学んで下さい」ではなく、むしろ「感じ取って下さい!」なのです。

 汎用性のある広範囲の事柄を、教科書通りに、教えられたことをノートに書いても、単なるお勉強の域を出ないでしょう。

 それより、聞いたことをご自身で変換して、自社として「こんな感じにできないかな?」と感じて、私に相談を持ちかけてくだされば、そこから、コンサルティングで無駄なく取り入れることができるのです。

ところで、オフィスにおける儲かる仕組みはだれがつくりますか?

 よく見受けるのは、社長が社員に向かって、「儲かる仕組みを考えろ」とはっぱをかけるシーンです。社員というのは、すでに支払い能力のある会社に時間の切り売りをするために就職したのです。

 朝出勤して、一日過ごして、夕方退勤することで日給、週給、月給を貰えるシステムだからあなたの会社にいるのです。そんな彼らに儲かる仕組みを作れるはずがないことはすぐにわかることだと思います。

 この辺を勘違いして「うちが儲からないのは社員にやる気がないからだ」と決め付けて、「今期も数字が良くないので、皆さんのボーナスが出せるかどうか今のところなんとも言えません」なんて朝礼で発表して、益々社員のやる気を削ぐ経営者を結構多く見受けます。

 そうです、仕組みを作るのは経営者であるあなたしかいないのです。あなたの作る儲かる仕組みを効果的に機能させる仕掛けは、社員たちに考えさせて、「今日も仕事したな」と達成感を味あわせてやることです。

 これを一から構築するのは骨が折れることです。仕組みを作るのはあなたの役目ですが、ご自身でやるのには時間がかかるでしょう。

 そこで、コンサルタントを雇い入れるのです。あなたの会社に合う仕組みをコンサルタントから仕入れ、これを回すノウハウを導入します。

 コンサルタントが何年もかけて体系化した仕組みを導入することで、その数年分の試行錯誤する労力やお金が節約できるのです。

 初期投資として費用が発生しますが、これを作り、回すノウハウを考える時間と労力を考慮したら、返って安上がりだと言えるでしょう。

 「コンサルタントを雇って、時短を図ることと遺失費用を抑えること」それが賢い経営者の決断と言えます。

 そして2020年こそ、“稼ぐオフィス宣言”ができるようにしましょう!いつでもご相談にのります。期待してください。

 そして、稼ぐオフィスが回りだした時、あなたは自動的に稼ぐオフィスの所有者となることができるでしょう。

あなたは今年こそ“稼ぐオフィス”を構築しますか?

それとも例年通りでしょうか?